日々の生活習慣を少し見直すだけでも、排便のスムーズさは劇的に改善します。今日から実践できる実効性の高いケアを3つ紹介します。
1. ロダンの考える人ポーズ(排便姿勢の適正化)
洋式トイレに座る際、背筋を伸ばした直角の姿勢では直腸と肛門の角度が曲がったままになり、便の通過を妨げます。上体を約35度に前傾させ、かかとを少し浮かせるか足台(高さ15〜20cm程度)に足を乗せる姿勢を取ると、恥骨直腸筋が緩んで直腸がまっすぐになり、無理ないきみなしでスムーズな排出が可能になります。
2. 水溶性食物繊維と十分な水分の摂取
便のすべりを良くし、直腸内にカスを残さないためには、海藻類、オクラ、納豆、大麦などに豊富に含まれる水溶性食物繊維の摂取が有効です。不溶性食物繊維(根菜類や豆類)ばかりを過剰に摂ると、かえって便のかさが増しすぎて直腸を圧迫するため、バランスを意識しましょう。あわせて起床時にコップ1杯の常温水を飲むことで、胃結腸反射を促して自然な便意を引き出せます。
3. 骨盤底筋群の緊張をほぐすストレッチ
デスクワーク中心で骨盤周囲が固まっている人は、就寝前や入浴後に仰向けになり、両膝を立てて腰をゆっくり持ち上げるヒップリフト運動や、股関節を開くストレッチを取り入れましょう。骨盤底の血流が促され、排便時に肛門括約筋が柔軟に開くようになります。
【プロの結論】医療機関を受診すべき人・セルフケアで様子見できる人の基準
【すぐに消化器内科・肛門科を受診すべき人】
- 便に血液や粘液が混じっている、または便が急に細くなった人
- 残便感が2週間以上途切れず、下痢や腹痛を伴う人
- 40歳以上でこれまで大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたことがない人
【生活改善とセルフケアで様子を見てよい人】
- 排便リズムの乱れが数日程度で、便の硬さ以外に特段の自覚症状がない人
- 一時的な環境変化や軽微なストレスによる一過性の違和感である人