花の海のハウス内に足を踏み入れると、甘酸っぱい濃厚な香りが空間全体を満たしています。栽培環境には大人の腰の高さにプランターを設置した高設ベンチ栽培が導入されており、土で衣服を汚す心配がありません。足元はフラットに舗装されているため、ベビーカーを押す保護者や車椅子を利用する方もストレスなく列の間を行き来できます。
栽培されている品種は単一ではありません。時期や生育エリアによって案内されるハウスは異なりますが、主に以下のような個性際立つ実が育てられています。
- かおり野:その名の通り、フルーティーで華やかな香りが際立つ人気品種。酸味が極めて穏やかで甘みがストレートに伝わるため、酸っぱい果物が苦手な幼児にも好評です。
- 四星(よつぼし):「甘味」「酸味」「風味」「美味」の4つが揃って四ツ星級であることが名前の由来。濃厚でコクのある果汁が溢れ出し、いちご通を唸らせる完成度を誇ります。
- もういっこ:大粒の果実とスッキリとした甘さのバランスが秀逸で、果肉がしっかりしているため「もう一個」と手が止まらなくなる食べやすさがあります。
- 紅ほっぺ:鮮やかな紅色とコクのある甘酸っぱさが調和した王道品種。果肉の中心まで赤く、噛みしめるほどに昔ながらの力強いいちごの風味が広がります。
これらを同じ空間で食べ比べられる体験は、スーパーのパック詰め果実では絶対に味わえない農園ならではの醍醐味です。ヘタの際まで真っ赤に色づき、ヘタがピンと反り返っている実を探し出すのが、極上のひと粒に出会うための基本動作となります。