この概念を子どもに説明したり、日常の身近なシチュエーションで整理したりする場合、より具体的なメタファーを用いると本質が明確になります。
代表的な例が「おやつの切り分け」です。育ち盛りの高校生と、まだ離乳食を終えたばかりの2歳児に対して、全く同じサイズの巨大なケーキを渡すのは「平等」ですが、2歳児にとっては食べきれず、高校生にとっては物足りない結果に終わります。それぞれの年齢や胃袋の大きさに合わせて切り分ける対応こそが「公平」です。
もう一つのわかりやすい例が「自転車のサイズ選び」です。家族4人に「まったく同じ26インチの大人用自転車」を均等に買い与えるのが平等ですが、幼い子どもはペダルに足が届かず危険です。大人には大人用、小学生にはジュニア用、幼児には補助輪付きのキッズ用をそれぞれ用意するのが公平のアプローチにあたります。
「みんな同じ」という形式的な平等は、時として受け手の実情を無視した不条理を生み出します。相手が本当に求めている状態をつくるには、それぞれの個性や状況に寄り添う公平の視点が欠かせません。