火を使わない生食こそ、菊芋の鮮度と瑞々しさをダイレクトに体感できる最短ルートだ。スライサーで極薄の輪切り、あるいは千切りにする。そこに上質なオリーブオイル、ひとつまみの岩塩、そして搾りたてのレモン汁を回しかけるだけで、気の利いたイタリアンレストランの前菜に匹敵する一皿ができあがる。
和風に寄せるなら、ポン酢とごま油に刻んだ大葉やミョウガを合わせるのがいい。生姜に似たルックスを完全に裏切る、みずみずしくクセのないクリスピーな食感。噛むたびにほのかな甘みが口の中に広がり、揚げ物や肉料理の脂っこさをきれいに洗い流してくれる。