曲の背景に流れる映像コンテンツは、カラオケルームの熱狂度を左右する決定的な要素だ。ここにも両社の明確な棲み分けが存在する。
メジャーアーティストの本人映像や公式ミュージックビデオ(MV)、スタジアム規模のライブ映像を堪能したいなら、迷わずDAMを選ぶのが鉄則だ。第一興商はレコード会社や芸能事務所とのパイプが極めて太く、ドームツアーの臨場感をそのまま持ち込んだ「LIVEカラオケ」コンテンツの質・量ともに他を圧倒している。照明演出やカメラワークまで精密に再現された映像は、推し活やファン同士の鑑賞会において絶対的な支持を集めている。
一方で、アニメ公式映像、ボーカロイド原曲PV、VTuber関連コンテンツにおいては、JOYSOUNDが独走態勢を築いている。JOYSOUNDはニコニコ動画黎明期からネットカルチャーを支援してきた経緯があり、クリエイターが制作した公式オリジナルPVをそのままカラオケ背景として採用しているケースが極めて多い。主題歌が流れる際に「本編の名シーン」が公式アニメーションとしてそのまま流れるタイアップ曲数も、JOYSOUNDが頭一つ抜けているのが実態だ。