「あらゆる裏ワザを試しても、どうしても耳の詰まりが取れない」「水が抜けた感覚がないまま翌日を迎えてしまった」というケースにおいて、見落とされがちな決定的な原因が存在します。それが、耳垢水吸って膨張原因となる「耳垢栓塞(じこうせんそく)」です。
耳垢は通常、外耳道の自浄作用によって自然に外へと排出される仕組みになっています。しかし、もともと耳垢が溜まりがちだったり、過去に綿棒で耳垢を奥へ押し込んでしまったりしていた場合、耳に入った水分を耳垢がスポンジのように一気に吸収します。水分を吸った耳垢は数倍の体積に膨張し、外耳道を完全に密閉・遮断してしまうのです。
この状態に陥ると、本人は「耳の中に水が溜まり続けている」と錯覚しますが、実際には水ではなく「巨大化した耳垢の塊」が鼓膜の手前を塞いでいます。この状態でいくら首を傾けたりジャンプしたりしても、耳垢が物理的に耳道を塞いでいる以上、水も抜けなければ聞こえも戻りません。
無理に対処しようとして指や綿棒を突っ込むと、膨らんだ耳垢がさらに奥へと圧縮され、鼓膜を直接圧迫して激しい耳鳴りや難聴、頭痛を引き起こします。耳が詰まった感じ治らない対処法として最も重要なのは、数時間経過しても改善しない場合は「水抜き」を諦め、耳垢の物理的閉塞を疑う視点を持つことです。