鮮烈な映画初主演となった『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、観客のみならず映画人たちの度肝を抜いた。都会の片隅で看護師として働きながら、夜はガールズバーに立つヒロインの孤独と乾き。石井裕也監督が紡ぐ切実な詩の世界を、彼女は驚くべき生々しさで体現してみせた。
この演技によってブルーリボン賞新人賞をはじめとする数々の映画賞を総なめにしたことは、ひとつの必然だった。同年に出演したドラマ『Plage(プラージュ 〜訳ありばかりのシェアハウス〜)』などでも見せた不穏さと愛おしさが同居する佇まいは、日本映画界に新しい才能の到来を強烈に印象づけた。