参道を進むと、都会の真ん中とは思えない澄んだ空気に包まれる。境内の隅にひっそりと佇む「神戸事件発生の地の石碑」は、歴史ファンならずとも身が引き締まる場所だ。当時の緊張感と武士の誇りを今に伝える遺構として、多くの参拝者が静かに手を合わせる。
また、境内の社殿脇にある手水舎付近や古木の周囲は、地元の人々の間で密かなパワースポットとして愛されてきた。市寸島比売命の清らかな水のエレメントを感じさせる空間は、心身の浄化やストレス解消に抜群のヒーリング効果をもたらすと評判だ。大通りの騒音から一歩退き、木の葉が風にそよぐ音に耳を澄ませる時間は、現代人に与えられた最高の贅沢と言えるだろう。