全国的な物価上昇に伴い、大手饅頭伊部屋も段階的な価格改定を実施してきました。かつて1個あたり80円〜90円台で購入できた時代を知るファンからは「値上がりした」という声も聞かれますが、その値上げ理由には妥協なき品質保持への強い意志があります。
最大の要因は、主原料である北海道産特等小豆および白双糖(しろざらとう)の価格高騰です。大手まんぢゅうの命ともいえる極上のこしあんは、小豆の皮を極限まで取り除き、丹念に練り上げる独自の工程で作られます。素材の質を落とせば、あの雑味のない澄んだ甘さは出せません。
さらに、蒸し上げに使用する燃料費・エネルギーコストの上昇、伝統的な小箱包装を含むパッケージ資材費、物流コストの増大が重なりました。製法や配合を変えて味を落とすコストカットを選ばず、適正な価格転嫁を行うことで天保年間から続く伝統の味と無添加製法を堅守しています。