ベトナム戦争期、出征前の米兵たちで埋め尽くされた通りの記憶は、いまや歴史の1ページになりつつある。かつてAサイン(米軍公認の飲食店許可証)を掲げた洋服店や仕立屋、ロックバーが並んだストリートは、沖縄文化とアメリカンカルチャーが融合した独自の景観を作り上げた。
老朽化した店舗の閉鎖や世代交代が進む。かつて爆音でロックが流れていた空き店舗には、若いクリエイターが手掛けるクラフトビールバーや本格的なエスプレッソスタンドが居抜きで入り始めた。アメリカの面影を残すレトロな看板と、洗練されたモダンデザインが混ざり合う風景は、SNS世代の若者や外国人観光客にとって新たなレトロ・ノスタルジーの標的となっている。