近年、編み図共有プラットフォーム「Ravelry(ラベリー)」の普及や個人輸入の一般化により、欧米の海外毛糸を手にする機会が急増しています。しかし、海外の毛糸ラベルには「並太」「極太」といった日本語表記は一切ありません。ラベルに記載された英語表記と数値を読み解く知識が不可欠です。
海外では、毛糸の太さを「Standard Yarn Weight System(標準毛糸重量規格)」に基づく0番から7番までのカテゴリーナンバー、または固有の名称で分類しています。
例えば、海外パターンで頻出する「Fingering(フィンガリング)」は日本の「中細」に相当し、ソックヤーンの標準規格です。100gあたり約400mの長さを持つものが標準です。また、「DK(ディーケイ / Double Knittingの略)」は日本の「合太〜並太弱」にあたり、非常に用途の広い太さです。そして「Worsted(ウーステッド)」が日本の「並太〜極太弱」、「Aran(アラン)」は並太よりもやや太く立体的なケーブル編みに適した太さを指します。
さらにラベルを見るときは、以下の3点に必ず目を光らせてください。
第一に「重量(g)と糸長(m/yd)」の比率です。同じ40gであっても、糸長が80mなら並太クラス、120mなら合太クラスと推測できます。第二に「ロット番号(Lot No.)」です。同じカラー番号でもロットが異なると染色釜の違いによる微妙な色ブレが生じるため、同一作品を編む際は必ず全量を同一ロットで揃える必要があります。第三に「推奨ゲージ(Tension/Gauge)」です。10cm四方に何目何段入るかが正方形のアイコンの中に記されており、これが編み図の指定と一致しているか確認することが失敗をゼロにする防波堤となります。