売り場に並ぶ紙製品には大きく分けて「エンボス加工のパルプペーパー」「不織布(フェルト)タイプのクッキングペーパー」「シリコーン樹脂加工のオーブンシート(クッキングシート)」の3系統が存在します。これらを混同して使用することがトラブルの根本的な引き金になっています。
一般的なロールタイプのキッチンペーパーは、パルプを原料とした紙に凹凸(エンボス)を施し、表面積を広げて水分や油を素早く吸い取る構造です。水に濡れても破れにくいよう湿潤紙力増強剤と呼ばれる樹脂が配合されているため、ティッシュペーパーのように水中で簡単に繊維がほぐれません。
一方、ライオンの「リード」に代表される不織布タイプは、繊維を織らずに絡み合わせた厚手のフェルト状構造を持ち、保水力と油捕集力に優れています。しかし、両者ともに耐熱温度は250℃前後を想定したオーブン直焼きには耐えられません。オーブン料理やフライパンでの敷き紙には、耐熱温度約250℃(20分)を誇るシリコーンコートの「オーブンシート」を必ず選ぶのが鉄則です。