愛犬のお腹が鳴り出した際、自宅で安全に行えるファーストエイドと、受診を躊躇してはならない明確な境界線を整理します。
自宅で実践できる安全なファーストエイド
愛犬が元気で、嘔吐や激しい下痢が見られない場合は、以下のステップで消化器官を休ませます。
ステップ1:半日(6〜12時間)のプチ絶食
固形物を一時的にストップし、消化管の負担を完全に抜きます。ただし、脱水を防ぐため新鮮な水は自由に飲める状態にしておきます。冷たい水は胃腸を刺激するため、常温の水か人肌程度のぬるま湯が適しています。
ステップ2:食事の少量頻回給餌
絶食明けの食事は、通常の半量程度をぬるま湯でドロドロにふやかして与えます。1日2回食の家庭であれば、1回あたりの量を減らして3〜4回に分けて給餌することで、胃内での急激な発酵や空腹による腹鳴を予防できます。
動物病院へ即座に連れて行くべき境界線
以下の条件に1つでも該当する場合は、自宅ケアの段階を超えています。夜間であっても迷わず救急動物病院へ連絡してください。
・「水さえも受け付けず、飲んだ直後に吐き出す」(腸閉塞の可能性大)
・「背中を丸めて震え、お腹を触られるのを極度に嫌がる」(激しい腹痛・急性膵炎)
・「半日以上ぐったりして飼い主の呼びかけに反応が薄い」(重度の脱水・ショック状態)
・「タール状の黒い便や大量の鮮血便を出した」(重度の消化管出血)