宝くじ・公営競技業界にとっても、高額当せん者が陥る「破滅のメカニズム」は長年の課題だ。海外の調査データによれば、高額当せん者の相当数が数年以内に過度な負債を抱えるか破産状態に陥っている。なぜ一生遊んで暮らせるはずの資金が底をつくのか。
根底にあるのは、当せん者自身の金融リテラシーの不足だ。一度跳ね上がった生活水準を下げるのは、人間の心理構造上きわめて難しい。年間に数千万円単位を費やす派手な暮らしを続ければ、固定資産税や維持費、税金の負担も雪だるま式に膨らむ。6億円という大金であっても、計画性のない出費の前には恐ろしい速さで溶けていくのだ。