倍速視聴やタイパ(タイムパフォーマンス)が叫ばれる時代だ。情報は常に高速で処理され、私たちは常に何かに追われている。そんな狂騒の中で、ポンの時間の流れ方はあまりにも遅い。花に水をやり、落ち込んでいる友達の隣にただ座る。その「何もしない時間」の豊かさが、現代人の乾いた心に刺さる。
精神科医のひとりは「現代人は常に脳が過緊張状態にある。ポンのような『生産性のない、ただ優しい時間』を眺めることは、脳のデフォルト・モード・ネットワークを活性化させ、ストレスを軽減する効果がある」と分析する。ただのキャラクタービジネスを超え、もはや現代社会のインフラとしての役割すら担い始めているのかもしれない。