日常の買い物で最も気になる「安さ」の比較において、両社には明確な戦略の違いが存在します。プライベートブランド(PB)を中心とした低価格志向であれば、イオンの「トップバリュ」が圧倒的な価格競争力を発揮します。調味料、乳製品、レトルト食品、冷凍食品、日用消耗品に至るまで、スケールメリットを生かした低価格設定が家計を強力にバックアップします。
一方、ゆめタウンを運営するイズミは、生鮮三品(肉・魚・野菜)の品質と仕入れ力で高い評価を得ています。ナショナルブランド(NB)の一般食品や日用品の通常価格はイオンと拮抗していますが、精肉や鮮魚のクオリティ、地元契約農家からの産直コーナーの充実度はゆめタウンが一歩リードしています。「PBの安さで選ぶならイオン、今晩のおかずになる鮮魚や上質な肉を求めるならゆめタウン」というのが売場取材から見えた明確な境界線です。