太るリスク以上に、消化器内科医たちが懸念を示しているのが「逆流性食道炎」の増加だ。
食物が胃に入ると、強力な胃酸と消化酵素が分泌され、数時間かけて消化が行われる。通常、重力の働きによって胃内容物は十二指腸へと送り出されるが、食後すぐに横になると重力によるアシストが得られない。その結果、酸度の高い胃内容物が食道へと逆流しやすくなる。
食道粘膜は胃のような強力な粘膜保護層を持たないため、胃酸に晒されることで炎症や潰瘍を引き起こす。胸やけ、酸っぱい液体が口まで上がってくる感覚、慢性の咳といった症状に悩まされる人の多くが、夕食から就寝までの時間が短すぎる傾向にある。胃の出口にあたる幽門が開いて内容物が移動するまでに、最低でも2時間から3時間の猶予が必要とされる。