2019年前後からスタートさせた地方での二拠点生活は、周囲を大いに驚かせた。都会の利便性に依存し、消費される日々に芽生えた小さな疑問。それらを放置せず、「自分の生活を自分の手で作る」という本質的な問いへの答えを探した結果が、半年間を雪国で過ごす暮らしだった。
年の半分は地方の家で農業や薪割り、狩猟に打ち込み、残りの半年は都市部で作品作りに集中する。この過飾を削ぎ落としたサイクルが、俳優としての鋭敏な感性を研ぎ澄ます。利便性と引き換えに得られた自然の力強さは、二人の心身に深い安定をもたらしている。