式典の品位を保つためには、手のひらの向きだけでなく、立ち姿から腕の上げ下ろしに至る一連の動作を美しく整える必要があります。公式な儀礼として推奨される基本的な手順は以下の通りです。
① 直立不動の姿勢を取る
背筋を伸ばし、かかとを揃えて真っ直ぐ立ちます。視線は正面(または祝意を捧げる対象)に向け、両手は体の側面に自然に添えておきます。
② 発声と同時に腕を真上へ伸ばす
音頭取りの発声に合わせて、腕を前から上へと真っ直ぐ引き上げます。肘を曲げず、指先までピンと伸ばすことで、堂々とした祝意が表現されます。このとき、足元は右足を半歩前に出す所作を取り入れる流派や地域もありますが、現代の一般的なビジネス式典では両足を揃えたまま直立するスタイルが広く定着しています。
③ 腕を完全に下ろしてから次の動作へ移る
一度万歳を行ったら、腕をだらしなく途中で止めず、速やかに元の直立姿勢の位置まで下ろします。腕を上げたまま中途半端に揺らすのではなく、「上げる・下ろす」にメリハリをつけて3回繰り返すのが格式高い作法です。