近年、SNSの爆発的な普及に伴い、映える写真を撮りたいという欲望が先走り、トラブルに発展するケースが増加している。InstagramやYouTubeに動画や写真をアップロードすること自体は悪ではない。しかし、画角や映えを優先するあまり、至近距離でのフラッシュ撮影や、嫌がる猫を抑えつけてポーズを取らせる行為が深刻視されている。
猫の視覚システムは夜間行動に適応しており、光に対して非常に過敏だ。暗所での強烈なフラッシュ照射は、一時的な視力障害や強いストレスを招く。長寿番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』を思い出してほしい。野生や街の猫を捉えるカメラマンは、決して猫の行動を阻害せず、時間をかけて気配を消し、相手が歩み寄ってくるのを静かに待つ。この「引き算の撮影アプローチ」こそ、猫カフェにおいても求められる正しい距離感と言える。
また、強引な抱っこは骨折や関節の脱臼、鋭い爪による人間側の怪我を引き起こす。猫は自分の足が地面から離れることに強い不安を感じる個体が多い。リラックスした姿勢を保つには、猫が自ら膝に乗ってくる瞬間を待つのが鉄則だ。