キャリアを重ねたボーカリストの多くがキーを下げて歌う中、彼女のステージは異彩を放つ。かつてのヒット曲を当時の原曲キーのまま、いや、当時以上の声量と深みをもって歌い上げるのだ。
奇跡とも言えるその歌声を支えているのは、日々の徹底したトレーニングとストイックなコンディショニングだ。ボイストレーニングを欠かさず、体幹を鍛え、喉のケアを最優先にする生活。プロ意識の塊とも言える姿勢が、あのどこまでも伸びていくハイトーンとシャウトを生み出す。生のライブハウスやホールの音響を突き破るような声圧を前に、観客はただ圧倒されるしかない。