2人の出会いは、サンドウィッチマンがまだ世に出る前の2006年頃に遡ります。当時の富澤さんは相方の伊達さんと狭いアパートで同居生活を送り、アルバイトで食いつなぎながら劇場に立ち続ける極貧の下積み生活の真っ只中にありました。
知人の紹介を通じて知り合った2人は自然な形で意気投合し、交際へと発展しました。富澤さんは後に、自著やインタビューで「売れない芸人で明日どうなるかも分からない自分に対して、分け隔てなく接してくれたことが本当にありがたかった」と述懐しています。食事の工面すら厳しい日々の中、さえこさんは富澤さんの才能を疑うことなく、精神的・生活面での大きな支えとなっていました。
そして2007年末、サンドウィッチマンは『M-1グランプリ』史上初となる敗者復活戦からの劇的優勝を達成。生活は一変し、殺人的なスケジュールに追われる日々が始まります。そうした激動のなか、交際3年を迎えた2009年に結婚の決定打となったのは、妻・さえこさんからの率直な「逆プロポーズ」でした。
急激なブレイクにより多忙を極め、将来への責任感から結婚のタイミングを測りかねていた富澤さんに対し、さえこさんが「私たちはいつ結婚するの?」とストレートに切り出したと明かされています。この一言で覚悟を決めた富澤さんは入籍を決意。苦楽を共にしてきた絆があったからこそ、迷いなく夫婦としての第一歩を踏み出しました。