後藤の代名詞とも言える「例えツッコミ」。たとえば「高車輪か!」「ヘキサゴンか!」といった、瞬時に情景を浮かび上がらせる独特のワードセンスは、一朝一夕で生まれたものではない。
若手時代の彼は、舞台袖で他の芸人の漫才を凝視しながら、ノートにひたすら比喩表現や言葉のフレーズを書き留めていた。若さゆえの焦りと「誰ともかぶりたくない」という強烈なプライド。劇場でのライブが終わった後も、喫茶店や楽屋で独自の語彙力を鍛え上げる日々が続いた。その過酷なまでの鍛錬が、後に全国区で爆発する「後藤節」の骨組みとなったのだ。