企業側の意識改革を牽引してきた識者たちの知見も、復帰を目指す人々を後押しする。ワーク・ライフバランス推進の第一人者である小室淑恵氏は、時間当たりの生産性を重視する働き方への転換を長年訴えてきた。短時間で高い成果を出す専業主婦のタスク処理力は、時間無制限の残業に依存しない現代の組織づくりにおいて極めて有益な資産となると指摘する。
一方、自身も17年間の専業主婦生活を経て社会復帰を果たした薄井シンシア氏は、過度な謙遜を捨てて一歩を踏み出す重要性を説く。家庭運営の中で培われる危機管理や折衝能力は、そのまま職場の即戦力として機能する。自身の能力を過小評価せず、自立したプロフェッショナルとして現場に立つ意識を持つことが、キャリア構築の分岐点となる。