雪国特有のハンデは、見方を変えれば他校には真似できないタフなメンタルとスタミナを養う最高の鍛錬場となる。横手の球児たちが課す伝統の「冬合宿」では、深い積雪の中を走り込むクロスカントリー風のランニングや、雪上での特設バッティングなど、足腰を限界まで追い込むメニューが組まれてきた。
不整地での運動は、足首や股関節の柔軟性を高め、怪我に強い体を作る効果がある。過酷な練習を共に乗り越えてきた選手同士の絆は固く、試合終盤のピンチでも決して崩れない精神的支柱となっている。相手チームが焦りを見せる9回裏でも、横手の選手たちの目には静かな自信と執念が宿っている。