オロナミンCを飲むと太るのかという疑問に対して、栄養学的な事実から導き出される結論は「飲み方と量を誤れば確実に太るが、適量を適切なタイミングで飲めば直ちに脂肪化するわけではない」という点です。まずは大塚製薬が公開している公式栄養成分表示の数値を冷静に確認してみましょう。
オロナミンC(1本120ml)に含まれる主要な栄養成分は以下の通りです。
- エネルギー(カロリー):79kcal
- たんぱく質:0g
- 脂質:0g
- 炭水化物(糖質):19g
- 食塩相当量:0g
- ビタミンB2:2.4mg
- ビタミンB6:4.9mg
- ナイアシン:12mg
- ビタミンC:220mg
- カフェイン:約19mg
1本あたりの総カロリーである79kcalは、コンビニのおにぎり(約170〜200kcal)の半分以下、バナナ1本(約85kcal)と同等です。この数値だけを見ると「太るほどの高カロリーではない」と感じる読者も少なくないはずです。しかし、問題視すべきはカロリーの総量ではなく、「120mlというごく少量の液体の中に19gもの糖質が濃縮されている」という事実です。
糖質19gを一般的なスティックシュガー(1本3g)や角砂糖(1個約4g)に換算すると、角砂糖およそ4.5〜5個分に相当します。手のひらに収まるわずか120mlの炭酸飲料の中に、これだけの糖分が溶け込んでいる計算になります。世界保健機関(WHO)が推奨する成人の1日あたりの遊離糖類摂取目安量は約25g(総摂取カロリーの5%未満)とされており、オロナミンCを1本飲むだけで、その大半を満たしてしまうことになります。