平日の午後、ドライバーや在宅ワークの人々、家事に追われる人々の耳を楽しませ続けた歴史的番組がある。『赤江珠緒 たまむすび』だ。TBSラジオを舞台に11年間にわたって放送されたこの番組は、単なる情報番組の枠組みをはるかに超え、生活の一部として多くの人々に親しまれた。
番組の最大の魅力は、赤江特有の「飾らない素顔」にあった。時にニュース原稿を読む完璧なアナウンス技術を見せながら、次の瞬間には言い間違いや天然エピソードを炸裂させる。パートナーを務めた博多大吉をはじめとする豪華な出演陣との掛け合いは、まさに現代のラジオバラエティにおける最高峰のやり取りだったと言えるだろう。
タイムシフト聴取が当たり前となった現代において、radikoのタイムフリー機能を使って何度も聞き返すファンが後を絶たなかった。放送が終了した現在でも、当時の名場面やオープニングトークの音源はファンの間で語り継がれており、彼女が残した足跡の大きさを物語っている。