麻生太郎氏の漫画・アニメ愛は、筋金入りだ。毎週十数冊におよぶ青年漫画誌をくまなくチェックし、多忙を極める執務の合間を縫って作品世界に没頭する。この異様なまでの熱量が、かつて永田町の古い政治家たちの間で異彩を放っていたことは言うまでもない。
しかし、彼は単なる愛好家にとどまらなかった。日本の若者文化が海を越えて強烈な磁力を放っている事実に、誰よりも早く着目したのだ。「マンガやアニメは、言語の壁を軽々と越える強力な外交ツールになる」。そう確信した麻生氏は、国家戦略としてのコンテンツ支援へと舵を切ることになる。