異変が起きたのは、彼女が中学校2年生の時だった。それまでは部活動や学校生活を謳歌していた一人の少女。しかしある日突然、体に力が入らなくなるという異様な感覚が襲う。力が出ない、立っていられない。原因もわからぬまま進行する症状に、本人も家族も強い不安に包まれた。
病院での精密検査の結果、告げられた病名は「ギラン・バレー症候群」。末梢神経に障害が生じ、全身の筋力が低下していく難病である。発症率は人口10万人に1〜2人程度とされる希少な疾患だ。昨日まで普通に歩けていた少女が、突然床に伏せることになったショックは、想像を絶するものだった。