「夫が触った直後の哺乳瓶すら洗剤で二度洗いしたくなった」と語る都内在住の30代女性は、限界に達したときに夫へ一枚のメモを渡したという。『いまの私は脳の仕組みで狂暴化している。嫌いになったわけじゃないから、頼むから1週間だけ距離を置いてほしい』。自身の状態を客観的な「現象」としてパートナーと共有できたことが、破局の危機を救う分岐点となった。
実践的な乗り越え方として先輩ママたちが口をそろえるのは、「触れられたくない境界線」の明文化だ。例えば、抱っこする前の手洗いと着替えの徹底をルール化する、あるいは夜間の特定の時間帯は物理的に別室で過ごすなど、感情ではなくシステムで対処する工夫が功を奏している。「完璧な母親」を演じることを放棄し、感情が爆発した際には「これはホルモンの暴走だ」と自分に言い聞かせるマインドセットの転換も、心の自衛策として極めて有効だ。