「平面的で厚みがない」と言われるイラストを劇的に進化させるのが、棒人間アタリの次に行う「箱と円柱への置き換え」です。人体の各部位を単純な3Dポリゴンに還元して捉えることで、空間の奥行きやパース感を正確に把握できます。
胸部(肋骨)と腰部(骨盤)は「直方体の箱」、腕や脚は「円柱」としてアタリを取ります。このとき、パーツ同士の「重なり(オーバーラップ)」を明確に描くことが重要です。例えば、腕を前に突き出したポーズなら、手首の円柱が前腕を隠し、前腕が上腕を隠すといった前後関係の断面ラインを描き込みます。
また、イラストの構図においてカメラアングル(アイレベル)を設定し、すべての箱と円柱のパースがその消失点に沿っているかを確認します。このステップを踏むことで、どんなに複雑なアングルでもキャラクターが背景空間にしっかりと接地した立体的な描写が可能になります。