毎朝のラッシュ時、西武新宿駅改札を抜けた大群衆が靖国通り沿いの歩道を黙々と歩く光景は、半世紀以上にわたって新宿の名物であり、同時に最大の課題でもあった。都内有数の巨大路線である西武新宿線は、一日数十万人の足を運ぶ主要動線でありながら、JR線や主要地下鉄との直接接続を欠いていた。この物理的な隔たりが、乗り換え客に10分近い徒歩移動を強いてきたのだ。
しかし、事態は劇的な展開を見せている。西武新宿駅の地下改札付近から、東京メトロ丸ノ内線新宿駅の地下通路へとダイレクトにつなぐ新たな地下連絡通路の整備計画が具体化したのだ。地下通路が完成すれば、悪天候に晒されることなく、信号待ちのタイムロスもゼロになる。これまで乗客を悩ませてきた「400mの壁」は過去のものとなり、ターミナル間接続の利便性は飛躍的に高まることになる。