テクノロジーの世界でも、この二つの性質の対比がイノベーションを牽引している。スマートフォンのディスプレイでお馴染みの有機EL(OLED)は、電気を通すと発光する有機化合物を利用したものだ。薄く、曲げることができ、鮮やかな色彩を表現できるのが特徴である。
一方で、プロセッサやメモリなどの心臓部を担うのは、シリコンをはじめとする無機半導体だ。熱に強く、極めて安定しており、高速な処理能力を誇る。しなやかで表現力豊かな有機物と、堅牢で頑丈な無機物。それぞれの強みを組み合わせることで、現代のデジタル社会は成り立っている。