「高度浄水処理で美味しくなったはずなのに、自宅の水はやっぱり不味い」と感じる場合、その原因は浄水場ではなく建物の給水設備にある可能性が極めて濃厚です。
特に注意が必要なのが、以下の2点です。
1. マンションの受水槽(貯水槽)の衛生状態
中高層マンションでは、水道管から引き込んだ水を一度「受水槽」に貯め、ポンプで屋上高置水槽へ汲み上げてから各戸へ給水する方式が多く採用されています。この受水槽の清掃や点検が不十分な場合、槽内にサビや汚れが堆積し、水質の悪化や異臭味の原因となります。
2. 宅内水道管(給水管)の経年劣化
築年数が30〜40年を超える古い集合住宅や戸建て住宅では、配管に亜鉛めっき鋼管や古い鉛管が使われているケースがあります。水道管の内部腐食やサビの発生によって、水に金属臭や赤みが混ざることがあります。
近年では、受水槽を経由せずに水道本管の圧力で直接各戸へ給水する「直結直圧給水方式」への切り替えが進んでいますが、住環境によっては建物側の設備トラブルが原因で水がまずくなっている事例が散見されます。