この言葉のルーツを探ると、かつてネット文化の震源地だった2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「なんでも実況J(なんJ)」に突き当たる。当時、絶大な実力と人気を誇ったメジャーリーガー、ロジャー・クレメンス。彼の名前の響きが「〜してくれ」という懇願の表現と結びつき、「〜してクレメンス」という独自の文末表現が誕生した。
そこに仏教用語である「成仏」が組み合わさった。この奇妙なマッシュアップが、野球の試合展開における絶望的な状況や、ファンのやり場のない怒りをユーモラスに昇華させるための魔法の言葉として機能し始めたのだ。