インターネット上の情報空間でも、障子のメンテナンスをめぐる議論は白熱している。YouTubeでは無数のDIYクリエイターが「お酢を使った裏技」「スチームクリーナー検証」といった実験的動画を投稿し、数万回単位で再生されている。手軽なライフハックが可視化されたことで、張り替え作業のハードルは劇的に下がった。
しかし、ハウスクリーニングや職人マッチングを手がけるくらしのマーケット等で活躍するプロの施工事例を見ると、素人作業との間には決定的な「下地への配慮」の差が存在する。熟練のプロは、紙を取り去った後の桟に残る「目に見えない微細な糊の膜」まで徹底して拭き取る。この拭き取りを怠ると、新しい障子紙を貼った際に糊の接着強度が著しく低下し、数ヶ月で端からペラペラと浮き上がってしまうからだ。