季節ごとに全く異なる顔を見せるのも魅力だ。初夏の5月から6月にかけては、阿蘇の風物詩であるミヤマキリシマが一斉に咲き誇り、山肌が可憐なピンク色に染まる。続いて夏が訪れると、目の前にはどこまでも続く鮮烈なグリーンの絨毯。強い日差しと爽快な風が吹き抜け、解放感はピークに達する。
秋になるとススキの波が黄金色に輝き、風が吹くたびに大地全体が揺れているかのような錯覚を覚える。そして冬。厳しい寒さがもたらす樹氷や薄っすらと雪をかぶった草原は、静寂に包まれた幻想的な世界を作り出す。どの時期に訪れても、決して裏切られることはない。