番組制作の現場で彼と仕事をするスタッフが口を揃えるのは、その圧倒的な準備量だ。本番数時間前から自ら原稿に向き合い、てにをはの一つ、語尾のニュアンス一つまで徹底的に推敲を重ねる。自分の言葉として発声するための妥協なき作業だ。
さらに注目すべきは、言葉における「主語」の置き方である。「〜すべきだ」という上からの正論や説教節を振りかざすことは決してない。主語を常に「私たち」や「あなた」に置き、押し付けにならない配慮を徹底する。この繊細なバランス感覚こそが、幅広い年代から絶大な信頼を集める理由なのだろう。