ペットボトルは飲料メーカーが勝手気ままな形状で作っているわけではありません。国内のペットボトルは「PETボトルリサイクル推進協議会」の自主設計ガイドラインや、計量法に基づく厳格な基準に沿って製造されています。
まず、ボトルの外径や高さには自動販売機のラックやコンビニの什器に収まるための物理的な制約が存在します。従来の自動販売機は直径66〜68mm前後の500mlボトルを前提に設計されていたため、初期の600mlボトルは自販機の搬入レーンを通らない問題が生じました。しかし現在では、ボトルの胴体部分にくびれを設けたり、ボトルの高さを数ミリ伸ばして縦長のスリム形状に設計したりする技術革新によって、自販機対応の600mlボトルが数多く誕生しています。
また、清涼飲料水の内容量表示には計量法で定められた「公差(許容される誤差の範囲)」があります。500ml〜1L未満のボトルであれば、表示量に対してマイナス1.5%以内の誤差しか認められません。各メーカーは製造ラインの充填機で1本ずつミリグラム単位の重量検査を実施し、表示された容量を確実に満たすよう厳重に管理しています。