納屋橋の歴史は江戸時代、徳川家康による名古屋城築城とともに堀川が開削された時代にまで遡る。当時は米蔵や物資を運ぶ船が行き交い、尾張の経済を支える物流の要衝であった。大正時代に建て替えられた青銅製の親柱や装飾欄干は、今なお当時の洗練されたモダニズム建築の息吹を色濃く伝えている。
古い歴史の記憶を現代のまちづくりに溶け込ませる姿勢こそが、他の都市開発にはない深みを生み出している。過去の産業遺産を壊すのではなく、新しい時代のエンターテインメントやカフェカルチャーと調和させるアプローチは、都市再生の理想的な成功例として全国から注目を浴びている。