腹上死は完全な無症状から突然起きることもありますが、多くは何らかの事前の異変や前兆サインが存在します。性行為の最中や前後に以下の兆候を感じた場合は、直ちに行為を中止してください。
心臓系の前兆としては、胸の中央を強く圧迫されるような痛み、左肩や首・顎・背中へと抜ける放散痛、冷や汗、急激な息切れが挙げられます。一方、脳血管系の前兆としては、「バットで殴られたような」突発的な激しい頭痛や、視界の二重化、激しい吐き気、手足のしびれが特徴です。
万が一、パートナーの意識がなくなったり異常な呼吸(いびきのような死戦期呼吸)を始めた場合は、恥ずかしさや体裁を気にして躊躇してはいけません。即座に119番通報を行い、救急隊が到着するまで胸骨圧迫(心臓マッサージ)を継続してください。服を着せようと時間を浪費する行為は救命率を致命的に下げます。シーツを掛ける程度にとどめ、一刻も早く気道確保と心肺蘇生に移行することが命を救う唯一の道です。