細木数子氏の歩んだ人生は、まさに波乱万丈そのものだった。若くして銀座でクラブを経営し、政財界や裏社会の人物とも渡り合いながらビジネスの手腕を磨いた若年期。その後、易学や先祖供養の重要性に開眼し、独自に「六星占術」を確立していった。
メディアに本格進出して以降の爆発的なブームは、テレビ放送業界に空前の「占いブーム」をもたらした一方で、過激な言動や先祖供養に関する主張が物議を醸すことも少なくなかった。しかし、彼女がテレビを通じて人々に投げかけたメッセージ――家族を大切にし、先祖を敬い、自分の足で力強く生きるという倫理観は、道徳観が揺らぐ現代社会において今なお重い意味を持ち続けている。