食の安全性をめぐる議論は、メディアの報道によっても大きく波紋を広げてきた。過去に放送されたNHKスペシャル『食の安全』などでひじきのヒ素リスクが取り上げられた際には、水産加工業や産地流通に一時的な混乱が広がった。消費者の購入控えが相次ぎ、伝統ある海藻加工メーカーが大きな打撃を受けた経緯がある。
こうした事態を受け、国内の水産加工業事業者は加工工程の見直しを加速させた。原藻の洗浄工程を強化し、出荷前の検査体制を徹底するほか、加工段階でのボイル処理により製品化段階であらかじめ無機ヒ素濃度を低減させる技術開発が進行。現在では、品質管理をクリアした製品が市場に流通する仕組みが整いつつある。