日本においてこの車のイメージを決定づけたのは、間違いなくJ-POP・歌謡曲の歴史に燦然と輝く名曲の存在だ。作詞家の阿木燿子が紡ぎ出した鋭利な歌詞、そして伝説の歌姫山口百恵がクールに歌い上げた『プレイバックPart2』は、当時の日本社会に強烈な衝撃を与えた。
「緑の中を走り抜けてく」というフレーズに続いて鮮やかに描かれた印象的なシーンは、自立した大人の自由と孤独、そして洗練された都会的アイデンティティの象徴だった。この楽曲のヒットによって、真紅のスポーツカーは文化的なアイコンとして大衆の記憶に深く刻み込まれたのだ。