全国各地の米屋や小売店の店頭から姿を消した主食を求めて、人々が右往左往する事態が相次いでいる。背景にあるのは、単なる悪天候だけではない。物流網の停滞、生産者の高齢化、そして急激なインフレに伴う投機的な取引が引き起こした構造的な歪みだ。
店頭での購入制限が敷かれ、通常価格の倍近い高値で取引されるケースも珍しくない。消費者の不安感は増幅し、SNS上には連日、空になった商品棚の写真や困惑の投稿があふれ返っている。パニック買いがさらなる在庫不足を呼ぶ悪循環は、現代社会がいかに脆い供給網の上に成り立っているかを突きつけている。