私たちは効率の罠にはまっていたのかもしれない。スケジュール帳は15分単位で埋まり、チャットツールは「お疲れ様です」すら省いて要件だけを伝える。無駄を削ぎ落とした先に見えたのは、生産性の向上ではなく、息苦しいほどの孤独感だった。
ある調査によると、フルリモートワークを続けるビジネスパーソンの約7割が「仕事以外の雑談が減ったことで、精神的な閉塞感を感じる」と回答している。画面の向こうの相手とつながっているはずなのに、心が通っていない。この「沈黙の病」を治療する特効薬として、今、何気ない立ち話の価値が見直されている。