紅白歌合戦という、日本で最も保守的かつ国民的な番組のステージ。そこに現れたDJ OZMAとバックダンサーたちは、曲の後半で突如として衣装を脱ぎ捨てた。現れたのは、あまりにもリアルな陰毛や乳首が描かれた肉体。一瞬、誰もが目を疑った。生放送の画面に映し出されたのは、公共放送では絶対に許されないはずの「全裸」の群舞だったからだ。
だが、それは精巧に作られたボディスーツだった。仕掛けとしては単純なものだ。しかし、ブラウン管を通じて届けられた視覚的インパクトは、技術的な説明を無意味にするほど破壊的だった。家族団らんで年越しそばを食べていたお茶の間は、一瞬にして凍りついた。