こうした恐ろしい事態を回避するための予防策は、驚くほどシンプルだが、正しく実践できている人は少ない。まず見直すべきは日常の水分補給だ。カフェインを多く含むコーヒーや緑茶、アルコール類は利尿作用が強く、逆に体内の水分を外へ排出してしまうため、水分補給としてのカウントからは除外しなければならない。摂るべきは常温の水やカフェインレスのお茶だ。
次に有効なのが、足首の上下運動である。デスクに座ったまま、つま先を天井に向け、次に床へ押し付ける動作を左右10回ずつ繰り返すだけで、ふくらはぎの筋肉ポンプが再起動し、滞っていた静脈血が勢いよく心臓へ戻り始める。1時間に一度立ち上がり、数分間歩き回る習慣をつけるだけでも、リスクは劇的に低下する。