ジャスコやサティの統合にとどまらず、国内外の有名チェーンを次々とグループへ迎合したことも、現在のイオンを語る上で欠かせません。
フランスの大手流通チェーン「カルフール(Carrefour)」は、2000年に鳴り物入りで日本進出を果たしたものの、日本の消費文化や流通慣行への適応に苦戦。2005年、イオンがカルフール・ジャパンを買収しました。店舗は当初「カルフール」の名称を維持して運営されましたが、ライセンス契約の満了に伴い、2010年に「イオンマルシェ」を経てイオン店舗へと姿を変えました。
また、かつて「日本の小売業の覇者」として君臨した「ダイエー」も大きな転換期を迎えました。経営危機に陥っていたダイエーは、2013年にイオンの連結子会社となり、2015年に完全子会社化。これに伴い、首都圏および京阪神エリア以外のダイエー店舗(北海道・愛知・九州など)は、順次「イオン」や「マックスバリュ」へと屋号を変更しました。現在残るダイエー店舗も、食品に特化した都市型スーパーとして独自の役割を担っています。
さらに、全国に展開する食品スーパー「マックスバリュ」も、かつて中小型店舗として展開されていた「ウェルマート」や、経営破綻した「ヤオハン」などの拠点が統合・大型化されて形成されたブランドです。