2026年、宝塚大劇場の客席で目立つのが外国人観光客の姿だ。かつてはドメスティックなファン層に支えられていた宝塚文化だが、近年は多言語字幕メガネ(スマートグラス)のレンタル貸出サービスや、AI翻訳を活用したリアルタイム音声ガイドの導入により、言葉の壁を越えた観劇体験が可能になった。
さらに、大劇場で行われる千秋楽公演のライブ配信は、アジア圏を中心に欧米へも同時配信され、海外でのファンベース拡大に寄与している。絢爛豪華な衣装、洗練されたダンス、そして未婚の女性だけで構成される世界でも類を見ない劇団形態。日本独自の「タカラヅカ」という文化コンテンツは、いまや世界のエンタメ市場に向けて確かな存在感を放ち始めている。